オプティカルソリューションズの拡散板
光の「均一性」を高め、「照射範囲」を制御する高付加価値な拡散板
株式会社オプティカルソリューションズは、産業用途に特化した高品質な拡散板を提供しています。主要製品である「レンズ拡散板®:LSD」をはじめ、紫外域で利用可能な「UV拡散板:UFD」や、完全拡散光を作り出す「ランバート拡散板:LBD」など、多彩なラインアップが特長です。
長年の光学分野における知見を活かし、光学設計から試作、量産まで一貫したサポートを提供することで、お客様の「光学の困った」をスッキリ解決します。
目次
オプティカルソリューションズの強み

一貫したサポート体制
構想段階の技術相談から光学設計、シミュレーション、試作、量産、そして品質評価に至るまで、光学に関するあらゆるプロセスを一気通貫でサポートします。お客様は「光学設計だけ」「拡散板の試作品だけ」といった必要な部分のみを依頼することも可能です。光学の専門家として、お客様の製品開発における様々な課題に柔軟に対応し、最適な解決策を提案します。
小ロットからカスタマイズ対応
当社はファブレス体制を採用し、信頼できる製造パートナーと連携することで、お客様のニーズに合わせた小ロット生産に柔軟に対応できます。例えば、「30cm角のシート1枚から」といった細かな単位での販売も可能です。大手メーカーでは対応が難しい試作品や少量生産の案件にも、お客様に寄り添った形で対応できるのが大きな強みです。開発段階の細かなニーズにも応え、お客様の製品開発を力強くサポートします。
全数検査による高品質な製品の提供
品質のばらつきを防ぐため、当社では入荷した製品を一度すべて開梱し、専門の検査員が傷や性能(拡散角度など)の全数検査を実施しています。規格外の製品を未然に排除し、日本の高い品質基準をクリアした製品のみをお客様にお届けすることで、安心してご採用いただいています。
豊富なラインアップ
主力製品の「レンズ拡散板®:LSD」は、円形拡散タイプで1°から80°まで、楕円拡散タイプも多彩な角度を揃えるなど、業界トップクラスの豊富なラインアップを誇ります。これにより、お客様の用途に最適な製品を選定いただけます。さらに、紫外線を利用する装置向けの「UV拡散板」や、特殊な光学特性を持つ「ランバート拡散板:LBD」もご用意。お客様の多様なニーズに応える製品群で、最適なソリューションを提供します。
製品ラインアップ
産業用 レンズ拡散板®:LSD
当社の主力製品であり、光の「均一性」を高め、「照射範囲」を制御するために開発された高透過率の拡散板です。シート表面に形成された微細なレンズ構造により、光を効率的に拡散。一般的な乳白色の拡散板と比較して光のロスが極めて少なく、透過率は85〜92%を誇ります。可視光だけでなく、紫外線や近赤外線にも対応したモデルもあり、検査装置の照明やスキャナの光源など、幅広い産業分野で採用実績があります。

UV拡散板:UFD
UV-LEDの普及に伴い高まる紫外域での使用ニーズに応えるため、当社が独自に企画・開発した石英ガラス製の拡散板です。紫外線による劣化が少なく、安心して使用できます。一般的なすりガラスの拡散板が研磨剤の番手で管理されるのに対し、本製品は「拡散角度」で光学性能を管理しているため、設計通りの性能を安定して得られるのが特長です。UV硬化装置や殺菌装置の光源など、精密な紫外線照射が求められる場面で活躍します。石英ベースのため、可視域や赤外域はもちろん、高温度環境下で拡散効果が必要な場面でも十分効果が期待できます。

ランバート拡散板:LBD
どの角度から見ても輝度が同じに見える「完全拡散光(ランバーシアン光)」を生成する特殊なガラス製拡散板です。レーザー光を照射した際に生じる特有のギラつき(スペックルノイズ)を低減する用途や、入射角に依存せず常に同じ配光特性が求められる分光器の内部などで使用されます。透過率は他の拡散板に比べて低いものの、そのユニークな光学特性から、特定のニーズを持つお客様に選ばれています。

Direction Turning Film:DTF
光の進行方向を曲げることができる特殊なフィルムです。シートの表面に微細なマイクロプリズムアレイが形成されており、入射した光を特定の方向(可視光〜近赤外で20°)に曲げて出射させます。例えば、天井に設置されたダウンライトの光を壁面に照射したい場合など、光源の向きを変えずに照射方向を調整したい場面で有効です。

フラットトップ拡散板:FTD
入射した光を、均一な「フラットトップ(トップハット)」と呼ばれる配光に整形する拡散板です。表面に形成されたマイクロレンズアレイにより、照明光を均一な四角形や円形などに整えることができます。可視光から近赤外域で使用可能で、LiDARや顔認証、ToF(Time of Flight) 空間認識・測距システムなどで活用されています。

試作・評価用キット
「どの拡散板を選べばいいか分からない」「まずは少量で性能を試したい」というお客様の声にお応えし、手軽に評価を始められる各種「試作・評価用キット」をご用意しています。人気の拡散角度をセットにしたものや、円形・楕円など様々なタイプを比較できるキットなど、目的に合わせてお選びいただけます。キットはハサミやカッターで簡単にカットできるため、すぐに実機での評価が可能です。
レンズ拡散板:LSD試作キット
人気の3カテゴリの、それぞれ試作しやすいサイズのセットです。
| ■型番:KENP1-5 円形拡散タイプ(5枚セット) (拡散角:20°、30°、40°、60°、80°) |
| ■型番:KKYP1-5 狭角拡散タイプ(5枚セット) (拡散角:1°、2°、3.5°、5°、10°) |
| ■型番:KDAP1-4 楕円拡散タイプ(4枚セット) (拡散角:30°×5°、40°×1°、60°×1°、60°×10°) |

レンズ拡散板:LSD評価キット(15点セット)
円形・楕円、両方の効果を実感できる、枠付タイプのセットです。
| ■型番:KHYP1-12 ・円形拡散角度 8種(拡散角:1°、5°、10°、20°、30°、40°、60°、80°) ・楕円拡散角度 4種(拡散角:30°×5°、40°×1°、60°×1°、60°×10°) ・フィルタースタンド(2) ・拡散角度確認用レーザーポインター |

レンズ拡散板:LSD UV試作キット
紫外線領域(340nm~)で使えるタイプの、評価・試作しやすいキットです。
| ■型番:KENV3-4 UV円形拡散タイプ 4種(10°、20°、30°、60°)セット |
| ■型番:KDAV3-3 UV楕円形拡散タイプ 3種(30×5°、60×1°、60×10°)セット |

フラットトップ拡散板:FTDキット
入射光をフラットトップ(トップハット)配光にする拡散板の評価キットです。8種類のマイクロレンズアレイが1枚のキットでテスト可能です。
| ■型番:KFUP4.5-A ・長方形 2種(30°×16°、60°×45°) ・正方形 2種(11°、30°) ・線形 2種(32°×0°、65°×0°) ・円形 2種(21°、43°) |
| ■型番:KFUP4.5-B ・円形 4種(1°、3°、5°、9°) ・正方形 4種(1°、3°、5°、10°) |

オプティカルソリューションズについて

事業内容
株式会社オプティカルソリューションズは、光学技術に特化した問題解決を提供する専門企業です。2001年の創業以来、光学の「困った」をスッキリ解決、をミッションとして多くの光学問題に取り組んできました。
光学技術の幅広い分野において、構想段階から試作・量産まで一貫したソリューションを提供しています。
光学設計
照明系や投影系を得意分野とし、各種光学系の設計・シミュレーション受託サービスを提供しています。また、技術者向けの光学設計講座やセミナーの開催、使いやすさを追求した光学シミュレーションソフトの販売、ロゴなどを投影する際に使用するポジフィルムの撮影サービスも行っています。

光学素子
本記事で紹介した拡散板のほか、特定の波長を透過・反射させるフィルターやミラー、各種カスタムレンズなどを幅広く取り扱っています。特にレンズは、樹脂の超精密切削加工による1個からの試作や、ガラスレンズの研磨・モールド成形による量産まで、お客様のニーズに合わせた製造方法に対応可能です。

光学製品の検査
光学製品の開発に不可欠な検査・測定ソリューションも提供しています。光源の明るさや色を測定する分光色彩照度計の販売のほか、物体の表面や内部で光がどのように散乱するかを測定する「BSDF測定サービス」も自社設備にて行っています。このサービスは、自動車、宇宙、エンターテインメントなど、多様な業界から多くの引き合いをいただいています。

会社概要

| 所在地 | 〒101-0032 東京都千代田区岩本町2-15-8 (MAS三田ビル3階) |
|---|---|
| 設立年月 | 2001年9月 |
| URL | https://www.osc-japan.com/ |
よくある質問
- Q専門知識がなく、用途に適した拡散板がわかりません。
- A
専門の担当者がご用途に最適な角度を提案いたしますので、ご安心ください。
実機ですぐに評価したい方には、試作キット・評価キットを用意しておりますので、お問い合わせください。
- Qレンズ拡散板:LSDと他の拡散板との違いは?
- A
レンズ拡散板:LSDは、名前の通り表面の構造体がレンズとして働き、光を屈折させることで拡散させます。
一方、すりガラスは表面のギザギザにより光を乱反射させることにより、また、乳白板は内部のフィラー(拡散剤)により散乱し、拡散させています。
レンズ拡散板:LSDはレンズとして働くので、透過率が高く、拡散のパターンが多種ございます。
- QRoHSやREACHなどの環境物質対応は?
- A
対応しています。各種書類が必要な場合は作成しますのでご相談ください。
- QLED看板の、LEDのツブツブ感を解消できますか?
- A
LEDと拡散板の距離が必要です。LEDのピッチ間距離より短い場合は消しきれません。